伝統文化が廃れる理由(2003/2/29)

本編の方にまだ移してない過去ログ読んでたらこんなのありました。
今よりもっとradicalですね。。。

とある尺八サークルの定期演奏会@大江能楽堂へ。何というか、自分のことを棚に上げる必要もないほどにわかりやすく酷かった。
「いいじゃないですか、立派なmasturbationで」とは一緒に聞いていた某氏の言だが、あれで自己満足できるならそれはそれですごいな、という感じ(放棄)。

ただ、現役会員の方々や、OBのおじさま方は別にそれで良いと思うのだが(所詮趣味だし、後はそれにつきあわされる知り合いが我慢すればよい。そういうところは演奏の良し悪しもあまり関係ない)、ヘルプで出演されていたプロの方々。手を抜いている、とかそういうことではなく単純に弾けてない。調絃くらい合わせましょうよ。勘所を見るのも恥ずかしくないのでしょうか。


以前に後輩が日記で、
「「とっつきにくいから」とか「ビートが効いてない」とか、そういう問題じゃなくて、今の世代の邦楽嫌悪は本当に腕がたつ演奏家の演奏に触れる機会がないからだと思う。」
と書いていた。それはそうなのだが、鳥肌が立つような演奏とまではいかなくてもそれなりの演奏をできるプロというのも少ないのではないか、ということをこの1年くらいで感じ始めた。


今回みたいな演奏しかできない人々がそれで飯を食っているのかと思うと所詮邦楽は廃れていく音楽なのだな、という感じ。まあ、「伝統」に固執するあまり自分たちがやっていることが「音楽」であることを放棄するのならそんな伝統文化は消えた方がましなのかもしれない。


何が幽玄で深遠なる響きだ。